愛の画家とも呼ばれているシャガール。
ロシア出身のユダヤ人でフランスの画家であり、生涯、妻のベラを一途に愛していたことでも知られています。
妻のベラは仕事上のパートナーとして、契約を取り仕切り、絵画制作に協力し、あらゆる問題を解決するのに役立っていたと言われています。
それゆえ、彼の作品は妻への愛や結婚をテーマにした作品が多いのが特徴です。
彼女と出会ってから長い年月を経て結婚する頃には、彼の作品は妻との結婚が主題となっていきます。
そして、独特で感覚的な傑作が次々と世に生み出されていきました。
しかし、第二次世界大戦とユダヤ人への迫害、さらに愛する妻ベラの病による死が、彼の作品に暗い影を落とすようになります。
シャガールはすぐに新しいパートナーを迎えましたが、引き続きベラを絵画の中に登場させています。
シャガールという画家を理解する上で、大きな存在となった妻ベラの存在を知っておくと、より作品が楽しめるはずです。