激動の時代を生きたマルク・シャガール

シャガールについて

19世紀から20世紀前半は世界的に様々な変革が起きた時代です。
そんな時代において愛の画家と呼ばれたのが、マルク・シャガールです。
この画家の作品は日本でも人気が高く、彼の作品の複製絵画は人気商品となっています。
さて、この画家の作品と言えば、恋人が抱き合って空を浮遊している様な幻想的なものが有名です。
その作品に描かれている女性の多くは、彼の妻であるベラがモデルになっているとされています。
ただ、この様に愛に満ちた作品を多く残したシャガールの生きた時代は、決して平穏な時代ではありませんでした。
二度の世界大戦やロシア革命など、その時代は正に激動の時代だったのです。
この画家もロシア革命を支持するなど、こうした時代の流れと無縁な人生を生きたわけではありません。
また、第二次大戦中には最愛の妻であるベラを亡くすなど、個人の人生という意味でも彼の歩んだ道のりは平たんではありませんでした。
そんな画家が、そうした経験の数々を乗り越えて書き続けた愛の溢れる作品が人々の心を捕えて止まないのは当然の事だと言えるのではないでしょうか。
深い人生を生きたシャガールの作品だからこそ、現代を生きる私達にも深い感動を与える事が出来るのです。

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