色彩の魔術師と呼ばれ、色鮮やかで、幻想的な美しい作品をたくさん制作した作家がマルク・シャガールです。
彼は、1887年7月7日に、ロシアのユダヤ人居住地で生まれました。
画家になることを決意し、フランスのパリに渡りさまざまな芸術に触れて、当時注目されていたキュビスムの影響を受けた作品も制作しています。
シャガールはユダヤ人であることから、一時はアメリカに亡命するなど、波乱に満ちた生活をおくることになりますが、彼の作品の中にはバイオリン弾きやニワトリなど、ロシアの故郷のモチーフを描き続けてきました。
また、妻のベラも描き続けたことから、彼は愛の画家と呼ばれることもあります。
ベラと結婚した時に描かれた作品である、誕生日は彼の代表作となりました。
1947年にパリへ戻り、フランス国籍を取得しており、オペラ座の天井画などの制作も手掛けています。
また、1973年には現国立マルク・シャガール美術館もオープンしており、フランスで大成功を収めた画家となったのです。